ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

2019-01-01から1年間の記事一覧

罪を憎んで人を憎まず

ひとたび前科者となってしまえば、その人はもう前科者以外の何者でもなくなってしまう。罪名はあくまでその人を説明するひとつの形容に過ぎない。残念ながらそう考える人は少ない。 罪名はその人の肩書のひとつでしかないはずなのに現実は「前科」という一文…

恋愛と回復

恋愛は運動とよく似ている。体が健康なときには運動はおすすめである。 けれど体調不良時に運動しても逆効果。 心が調子いい時にしてこその恋愛。 けれど時期は選べない。 するときはする。 落ちるときは落ちる。 ただ失敗するとメンタルのダメージも大きい…

TPO不全

バイトの学生に「実は務所上がりなんだ」と打ち明けてどんな反応をするか楽しんでいる。 他にも「覚せい剤」「ゲイ」「HIV」ってジョーカーはいくつもあって手札に困らない。ちょっと露悪的嗜み。 隠すのがよくなかったんだと気づいてから晒す生き方にシ…

ビジョン

覚せい剤をはじめて使ったのが2016年6月。 あれから六年半。 捕まって、刑務所行って、今は出てきたけれど後一年半は保護観察中だし、資格も戻らない。 十年近くを棒に振ったとは思いたくないが、クスリのためだけに費やしたことは事実。 取り戻したく…

リハビリましょう

仕事を辞めることになった。 グジグジ方面はもう考え尽くしたので、これからはこれからについてだけを考えようと思う。 どうしようか具体的プランはない。 それを考えるのは棚上げしろと言われている。 焦る気持ちがないと言ったら嘘だけど、棚上げしろと誰…

怒りのブレーンストーミング

スリップしたと言ったら、クビになった。 なんだよそれ。使ったら正直に言えって離脱教育では習いましたぜ。 この負け戦。何が敗因か探る前に思いのたけを吐き出そう。 ・処分(クビ決定)へのプロセスに参加させてほしかった。 ・じっくり話を聞いてもらい…

個人<患者<犯罪者

「患者としてでじゃなく私個人を見て」なんてよく聞くが、薬物依存に理解のない日本においては「私個人は置いといて、まずは依存症という病気を知って」と思ってしまう。 病いを持った患者という肩書を全面に押し出すやり方は、病気に逃げた生き方と見られか…

相変わらずでいれること

事情を知った職場の限られたメンバーがいつもの居酒屋で慰労会(送別会)を開いてくれる。 どの面下げて...合わせる顔がなかったけど、いつも通り接してくれたから、いつも通りでいられた。いつも通り笑ってくれたから、いつも通りふざけて返した。 人が自分…

今回のスリップからの学び

1.隠さずに打ち明けることができた。 2.やっぱり自分は病気だったんだということがわかって、そのことを受け入れることができた。(知ってはいたけど、わかってなかった) 3.現実社会の厳しさを身をもって知ることができた。(今の日本社会においては薬物依…

ヤク中はつらいっすね

土曜に使って、 日曜に打ち明けて、 月曜に退社(クビ)が決まった。 あーあ、懺悔でなくSOSのつもりだったのになあ。何かしらの手当てを乞うたら、処分という名の手立てが講じられた。びっくりした。使ったことよりも打ち明けたことを後悔。‪覚せい剤を…

今だけを生きる者

クスリを使い始めると「今」の感覚が鋭すぎて、激しすぎて、気持ちよすぎて手放せなくなってしまう。こちらで掴んでるつもりがあっという間に振り回されて、飲み込まれてしまう。 今しか見えないから振り返らない。真っ当な選択だったかなんて顧みることはで…

言われて嬉しかったこと

帰りのバスの時間が合わず就労支援の利用者と歩いて帰る。大塚まで小一時間の帰路を進む中、何となく自分の前科について打ち明けてみた。 「オレここに来る前、覚せい剤で捕まって刑務所行ってたんだよね」 事業所の利用者には自分のジョーカーたちについて…

進行形でやってます

いつもミーティングではウケを狙って話す。 いい話はしない。説教臭くなる。 辛い話もしない。そういうの得意な誰かが必ずいる。 よかった話は危険。ほとんどそれは自慢話。 自虐が基本。 声を出して笑ってもらうのが目標。 うまくいっても調子にのらない。 …

所信表明

こんばんは。 @@@に勤務しています@@@と申します。 去年の7月から一年間@@@の就労継続A型を利用していましたが、今年の7月1日、つまりは五日前から非常勤職員となりました。 色々ありましたが、U先生、I先生との縁あっての今の自分です。 この一年間は…

この度、利用者から職員になりました

「どうもです。 訳あって数年前から精神に不調をきたしてしまい、体の方にもダメージを負って... 縁あって去年の7月からこちらの@@で就労継続Aの利用者枠で働くことになって、 一年がたって、 もともと精神科関連の現場でソーシャルワーカーをやってきたこ…

急がば、回れない症候群

別にカフェのホール業務を極めたいわけではない。 ソーシャルワークがやりたいんだよなあ。 実力に見合った役割を一つ一つこなす。 そういうことをちゃんとプロセスを得て前に進んでいく経験をさせてもらえている。 素直に目の前に与えられた役目に打ち込み…

手負いの熊と金髪

死ぬまでに一度は髪を思いっきり明るい色に染めてみたかった。灰がかった金。ダブルカラー。ガッツリ入って納得の出来。 金髪は職質にあいやすいのでクスリを使っていた時はリスクマネジメント的にナンセンスだった。今ならいつでも職質ウェルカムですから。…

いま底にいる危機

HIVになって、 三回逮捕されて、 刑務所にはいって、 仕事をクビになり、 資格も失って、 それでもまだ生きたいと思っている。 全く図太いやつだ。 「堕ちていくのも気持ちいい」 「底は底で悪くない」 「底の景色は底にきた者だけが見ることができる」 …

宵越しの笑いはもちません

いつ塀の向こうへ行ってしまうかもしれない。 それは明日だったって全く不思議じゃない。 そんな絶望的な脆さを手にしてしまった。 だから今日笑えることは今日笑っとこう。 今、笑い納めておこう。 もうこの人たちとは明日一緒に笑えないかもしれないし。 …

どの面ぶら下げての戯事

法務省には負の感情しかない。 懲役期間はつらい処遇をただただ課せられたという記憶しかないからだ。 ほとんど敵に近い存在。 決して味方ではない。 刑務官は与えられた職務を全うしただけであるのだから、これはただの逆恨みである。 だけど、きっとこの思…

「義理と人情」スタート

「あけましたね。おめでたさはあっけなく消し飛んで気づけば慌ただしい日常。「義理と人情」に生きる。それが今年の誓いです。」 って新年の挨拶をLINEで送ってみた。 ある友人から、「年賀はがきじゃなくてもいいし、元旦じゃないのもいいけど、義理と…