ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

解放

性欲から解放されたい。

街を歩いててもタイプの子がいたら振り返ってしまう。

エロオヤジ化してる自分にうんざりする。


ノンケの人たちが人生を春夏秋冬のプロセスできちんとペースダウンさせて老いていくのに対してゲイコミュニティは春夏夏夏みたいにギラギラした若さ至上主義の世界。

主治医の先生は「そろそろ枯れてもいんじゃないですか」って言うけど、やっぱり若いねって言われると安心する。

結局、若さ=モテたい=エロ(性欲)なんだと思う。

はやく性欲から解放されたい。

けど本音としては、性欲から解放されるってのはちょっとなあ。寂しそう。

嫌なのに気持ちいいってのが困る。

まだまだ煩悩捨て難し。


クスリも似たようなところがあって。やめたい気持ちとやめたくない気持ちがいつもせめぎあっている。

覚せい剤覚せい剤をやめれる薬を差し出されたらやっぱ覚せい剤とっちゃうよなあ。

薬に囚われた生活から薬をやめることに囚われた生活に変わっただけ。

いつまで続くんだノードラックノーライフ。


解放ってワガママな自己表現になってしまうこともあるんで解放の仕方を学んでいきたいなあ。

クスリを使って自分の欲を解放する行為はある意味素直な生き方だけど、それは自分だけに素直な態度でしかない。

一人っきりのなってしまうような解放は避けたい。


前向きに生きるという言葉もあったけど、自分の進んでる方向が前とは限らない。

前かどうかは一人だとわかんないんだと思う。

横に誰かがいるから迷わず歩けるんだと。


早く彼氏作ろうと思う。

それが性欲からも若さからもクスリからも解放される近道かなと。