ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

もう、うんこじゃない

はじめはうんこだった。
ブログもツイッターもうんこだった。
大きいか小さいかの違いだけで出してスッキリするためのうんこだった。
「今日はいっぱい出た」とか「今朝のはでかかった」とか「かたくてしんどかった」とかそんな感想だけだった。‪

最近はちょっと違う。
形や匂いなどの「出来」を気にするようになってきた。
なんか自分の理想みたいなものが入魂されるようになってきた。
例えば、覚醒剤について語るときは出来るだけ怖いとか危険とかそういうイメージにつながるような言葉は使わないように気をつけたり。
例えば、依存を克服しようとしている人の足をひっぱる可能性がありそうな酎ハイの缶の画像は削除したり。
例えば、欲求なんかは正直ここのところないんだが、渇望に苦しむアディクトの姿をちょっと大げさに(面白ろおかしく)書き出してみたり。

興味の対象のベクトルが自分から外に向き始めているんだと思う。
何かしたいと思っている。社会に対して何かしたいと思っている。
覚醒剤依存、HIV、ゲイ、前科…そういう問題に少しでも日があたればいいなあと思う。アングラな世界から引き出したいと心から願う自分がいる。
アカデミックなことや社会運動は向いてない。
じゃあ何ができる?
自分の体験を少しでも文章にして伝えることが自分にできることなんじゃないだろうか。自分の物語なんだから正しいも間違いもない。

もっと知りたいなあと思う。
もっと読みたいなあと思う。
もっと聞きたいなあと思う。
もっと話したいなあと思う。
昨日のこと明日のこと。今日出来ること。
もっと勉強したいなあと思う。
そして誰かと一杯飲んで笑いたいなあと思う。

 

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