自分婚
ある統合失調症の患者の「結婚は一人でできないのか」という哲学的妄想的問いが発端だったそうな。先輩の女性PSWは真剣にグッドアイデアと思ったらしい。そう「自分婚」。
最近、星新一に原点回帰していてこの話、SFチックにも思えてしまう。
そういえばgleeのスー先生も自分婚してなかったっけ。虚栄心と自己愛が肥大しすぎるとこういうおかしなことになってしまうのかと笑い話としてみていた記憶がある。
けど、もう哲学でも妄想でもSFでもお笑いでもなく現実の話。ソロガミーって概念もあるらしい。自分婚の手順なんてのもサイトにアップされている。実体験もたくさん。やっぱりこういうのは自由すぎる国アメリカが多い印象。けどどうしてか女性ばかり。そしてお式の画像が必ずついてある。結婚式ってやっぱり女性にとって譲れないセレモニーなんでしょうね。アメリカってやっぱいい意味でもその逆でもとにかく進んでるなあと思わされる。トランプ大統領はキャラ的に同性婚は絶対NGだけど、自分婚なら問題なしっていいそう。
結婚って結局、だれがどこで認めるのかということ、それと社会保障とどうリンクするかってこと、この二つにつきる気がする。それにこだわらなければ結構自由じゃないんだろうか。まあそこが大事だともいえるんだが。そのうちペット婚(獣婚ってちょっといろいろヤバそう)とか土地婚(祐天寺一丁目ふれあい公園との結婚宣言)とか、電車婚(終電の中央線先頭車両と永遠を誓います)とか、自分離婚訴訟問題とか。
ドイツも台湾も同性婚OKになって、日本ではパートナーシップ制度がニュースになって、今はやっていない地区に非難の注目が集まるようになって、少しずつ、でも着実に世の中は動いている。未だこの世にない権利なら己で作っていくしかない。そんな気運をひしひし感じる。
最近思うのは、男性と女性という性別のほかにもうひとつ性別があれば、それは両性とか性別なしとかじゃなくて、確実に独立した第三の性別ってのがあったならよかったんじゃないかあと思ったりもしている。そうすれば今みたいに恋愛や結婚もパターンが限られる(縛られるといった方がいいのかな)こともなく、自由に、それこそ恋愛や結婚も含めて何でもありになっていけたんだろうになあ。こんなファンタジーだれかドラマか映画にしてくれないだろうか。絶対観に行く。
自分だったら「自分婚」どうだろう?そうだなあ、自分のことは目に入れても痛くない位に愛し愛されているんだけど、ここ一番の肝心な時に自分が自分をどうも信じられない。自分婚は適正外です。愛し愛される自分以外の誰かを探さなきゃ。結局そこに落ち着くのか。
ちゃんちゃん。