ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

笑い

 

笑いは快楽である。快楽そのものは悪ではない。誰もが何かしら楽しみがあるからこそ日々辛いことも乗り越えることができる。
僕の笑いは僕の弱さだ。天然に明るい人は言葉に頼らない。黙っていても明るい。
笑いは暴力的な側面も持っている。紙からはみ出す。僕の楽しませようとする振る舞いが無自覚のまま誰かを傷つけていた。みんなが辛そうだったり、切羽詰まってイライラ気味だったり、そんなときにどうにか場を和ませるカンフル剤と考えて放っていた言葉が(それは本当にデタラメで意味のないものであったのだが)、誰かがそこへ来ようとする気をなくさせてしまった。カンフルが毒になっていた。

それでも9人笑わすために1人が泣いても仕方ないと思っていた。笑って注目されている自分自身に酔っていたんだろう。切り返しの速さ、語彙力の豊富さ、視点の切り替えの巧みさに感心してもらえてる(そんなものに誰も着目はしてないであろうが)への満足感ははいつしか自信を過信に変えてしまった。過信って自分を見失わせる。周りが見えなくなるっていうか、つまんないを通り越して、害だ。自分のためだけの笑いは誰かを傷つける。
誰をも傷つかない言葉や笑いを求める必要はない。芸人じゃないんだから。ただ一つ、その場にいる誰かの体温や熱を下げるような笑いだけは避けたい。手に届く距離にあるものだけでも大事にできる自分でいたい。

 

f:id:ultrakidz:20200223012518j:image

瞳がほほ笑むから