ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

歳下の弁護士

明日は僕の数少ない友人、K先生の誕生日。


保釈中の再逮捕のときに国選で担当になった女性のH弁護士に「弁当持ち(執行猶予中)での再逮捕の再々逮捕だし、このままだと東京オリンピックも見れない。どうにか不起訴にもっていって欲しい」という依頼を出したら、「この案件、女性の自分だけでは荷が重い。一緒にやってくれそうな男性弁護士を紹介したい」という話の流れでK先生とは出会った。


LGBTはLGBTがわかる。そういう能力が備わっている。アクリル板越しにビンビン反応するシックスセンス。特に確認はしなかったけど、多分二人ともそうだ。(H先生は女子ソフトボール部っぽいし、K先生はどこがって言うか結構むき出しだし)打ち明けあったわけではないけれど暗黙の了解で接していた。


後からわかった話によると、その当時、二人はバレてると全く思っていなかったようだ。粗相があってはいけないと思い「きっと二人はLGBTだから配慮してね」と両親には事前に伝えていたんだけど、バレてないと思い込んだまま家族の前でも二人は完璧にノンケ弁護士を演じきっていたつもりだったそうで...。「私たちゲイバレしてる相手に必死にノンケぶって赤っ恥じゃないですか」って、かわいい勘違いに三人で大笑い。


私選契約ってこともあったのかもしれないけど、二人がこの裁判に対して並々ならぬ思いを注いでる様子はあきらかでとても頼もしかった。刑務所への面会、本もたくさん差し入れてくれて、出所後の慰労会も嬉しかったなあ。カミングアウトして生きるのももいいかなと思えた理由の一つにこの歳下の弁護士二人との出会いがあった気がする。運命っていうのは偶然の出会いに何か意味づけすることだと思う。二人との出会いは運命だ。


エピローグ〜

裁判は不起訴。やられっぱなしの警視庁と法務省に一矢報いる。二人は弁護士としても有能だったという事実。今は政治の世界に活動の場を変えてるらしい。GOOD LUCK!

 

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K先生よ「この子タイプ」ってメッセで送ってこられてもなあ。