ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

自分の問題

ボクの問題?それは傲慢さ。ただこれに尽きる。

薬物に関して文句を言われても、「あなたに何か迷惑をかけましたか?」「確かに迷惑をかけたが、それはそっちがいきなりクビにしたからだろう。あなた方からの罰が迷惑を生み出したんであってオレのせいじゃない」「罪にするから誰かの迷惑になってしまう」。そんな風に思ってしまう。(かろうじて口にはしないだけでこれも本心である。)こんなの世間では通用しない考えだと分かっているけど、通用しないそちらの閉じた世間の方が間違っているという反社会的な考えが根強く巣食う。他人のことは顧みずいつも身勝手な理屈で自分本意なメリットを追求してしまう。


「ハイ!次行ってみよう」って感じで後ろを振り向かず、学ばず、生きて来た。だからいつも同じところでつまずく。物事の終わらせ方がよくわからない。送別会もされたことないし、付き合っても別れでいつも揉める。そんな自分が薬との付き合いをきっちり終わらせられることができるのか?


きっとボクにはそのままの自分でいいという誰もが当たり前に持ち合わせているはずであろう根源的自信と絶対的安心が欠如している。もっと自分にとって安心できる場所があるはずだと探し続ける不毛な人生。多くの人たちが今いる場所に十分満足して暮らしているのに。


問題点が自分の弱点だったらどうにか改善しようとするのだろうけど、傲慢さがこれまでの人生においてボクの武器になってしまっているのでなかなか手放せない。ボクから高慢さを取り除いたら、きっとひとまわり、いや二回りくらい体が小さくなってしまうような気がする。まあこの武器も大概脆くなって来たけど。許すことと憐むことと受け入れることを中心に人生は回転するべきなのだと村上春樹も書いているのに。