ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

ある日の診察②

定期診察のため病舎の他の四人ともに連行される。
前回は1月末だったから約四か月ぶりだ。
頭の中で質問事項を確認しながら待合室にてしばらく待機する。一般受刑者や病舎三階の人もいる。どうしてかわからないけどHIV患者はなんとなくわかる。

呼び出された診察室にはいつものドクター。3月2日の血液検査の結果について説明してくれる。
「ようやくCD4が300台にのってきましたね。ウイルス量は20未満ですし経過としては順調といっていいでしょう」
「ありがとうございます」
「お薬は飲めていますか?何か聞きたいことはありますか」
(そういわれると思っていたら本当にそういわれた)。
「CD4はどのくらいの誤差があるんですか。例えば体内中の血液でもCD4は結構違っていたりするんですか」
「そうですね。ちょっとした体調、睡眠不足、つかれや精神状態によってもすぐに変わってしまうもんです」
「三か月で100位上がったんですがこのくらいの増減もよくあるふり幅なんですか」
「ええそうですね。ただ数値が200を下回ると色々考えないといけにだろうけど、まあ200以下になってもウイルス量が検出未満であればそこまで心配ないでしょう」
「ウイルス量は20未満が一番低い結果なんですか」
「その下さらに「検出されず」ってのがあるんですが、それはここでの(刑務所での)検査結果としては測定されないんじゃないかなあ。今のレベルで保持できていれば問題ありません」
「出所後は都内に住む予定なんですが治療はどこに行けばいいですか」
「いつ出所する予定なのかはわかりませんが、都内であれば数か所あるんで…」
看護師が補足するように「出所近くになれば紹介状を渡すことになるので早めに願線希望すればいいから」と。
「カマグはどのタイミングでやめたらいいんですか」
「内科からの処方なんでそちらの先生と相談してください。服用はテビケイの服用前後薬2、3時間あけるようにしていたらいいと思います」

五つも質問できた。今回の診察は上出来だ。

 

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