ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

ITさんへの手紙 その17

隣のげっぷがひどい。
隣の部屋のドラゴンタトゥーのオヤジが吐き出すげっぷがひどいんです。
これは~なんっていうか...そう!まさにウシガエル。終日ドルビーサウンドで休日の静寂をおかしてきます。喉の奥の方に何匹か飼ってんじゃないか。花火大会のクライマックス並みの連発なんです。胃弱なのか逆流性食道炎なのかわかりませんが、げっぷの合間に放たれる空嘔吐きがこれまたなんともすごい迫力でして「ぐあょー」違う、「ヴォゴー」足りない。ちょっと日本語の文字表記では伝えるのが不可能なこの咆哮は人間マーライオン(見えませんが)。本当にうるさい。というか汚い。メンタル鍛えられます。メンタル鍛えられて悪口もうまくなる。
「反応せず、感情を揺らさず、ただ音としてとらえる。怒りは自分への敗北だ」といくら自分に言い聞かせても本日は完敗です。波風は立てぬよう、君子危うきに近寄らず。我慢するしかないんですが、あー不愉快だ。

ITさんの連休はどんなですか。ムカつくことがあれば聞きますよ。
今年の連休は晴れ続きでしたね。天気がいいと文庫本の文字がみやすくていい。
ボクはおとなしくずっと読書三昧でした。
何もしていないと時間が止まっているような気がして怖くなります。めくるページが増えるたび本の左側がだんだんうすくなっていくと安心します。
時間経過を確かめる時計かわりの読書。
感動にたどりつくことのないただの情報収取としての読書。
味わうというよりも飲み込むに近い読書。
どれだけここでの生活を無駄にしていないか、どれだけここに上手く適応できているか。そんなことが読書量で測れるような気がして、読んだ本の冊数にあらわれるように思えて、逃げるように本に没頭しています。
数字を積み上げることに固執するのは拘禁症状のひとつらしいので、きっとボクは拘禁症なんでしょう。拘禁症のボクにどうか本を送ってください。(笑)

今日で長かった四連休も終わります。夕焼けをみていると、寂しいような嬉しいような泣きたくなるような笑いだしたくなるような、何だかおもしろくてぞくぞくしてきます。
ITさんの手術の時に埋め込まれたボルトとプレートの除去手術ももうそろそろなんでは?一年はやいなあ。
振り返る一年はすぐそこなのに、未来方面になると一日だってはるかに遠い。
とにかくもう一年頑張ります。
いつもありがというございます。

 

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マーライオンとの思い出の写真はなかった...