ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

雇用主への手紙 その16

ゴールデンウィークも折り返しに入りました。
さわやかな風が吹き、けやきがざわめいています。
塀の向こうのグラウンドでは今日は少年野球の練習試合のようです。
連休はいかがお過ごしでしょうか。
みどりの日。ここでは祝日祭といって祝祭日にはおやつが提供されます。本日は「濃厚チーズスナック」というカールのばったもんのようなスナック菓子が一袋。残りが後どのくらいあるのかを袋の底を覗きながら食べています。気にしすぎておいしいのか侘しいのかよくわからない気持ちになります。

差し入れていただいた「君たちはどう生きるのか」読みました。
児童文学だしちょっと説教臭いのかなあと身構えていたんですが、どうしてどうしてすごくよかったです。世間がいいというものを自分も同じようにいいと思えると安心します。背中にモノサシを入れて背筋をぐーーっとまっすぐに戻してもらった気分です。自分の偏った好みの本ばかり読んでいると心の土台がゆがんでしまっていけません。何事も中心、大事ですね。
そしてボクはどう生きていくのか、生きていけばいいのか。
ボクの中のコペルくんと一度ひざを突き合わせて相談してみたいです。

相談といえば、職場の方々にもお話していただいたようでありがとうございます。どんな反応だったんだろう…。どりあえず驚きながらも、まあない話ではないよなとか言われてそうな気がします。もう迷惑かけないように、けれど上手に頼ってもいければと思います。

mさんも二児の母ということですごいなあ。
@@@の人材育成は、社外研修にばんばん出てもらい、そこで学んでもらうという他人の褌を使って使って使い切るというやり方だったんで、手取り足取りもちろん背中で教えるということもなく人を育てたという実感はほぼゼロです。ただ出産や育児がキャリアアップの障壁にはならないという風土は残せたのかなあと。

半年後ボクはどうしているんだろう。どう生きるかよりも近い未来の方が気になります。早く出たいけどどうしようもない。このどうしようもない気持ちを抱える中腰の苦しさに耐える「折り合い力」をつける訓練の時間なんでしょう。
「折り合い」。これはまさにこれからのボクのライトモチーフ。

HIVはどんなに回復してもウイルスはゼロにならない。
依存だって渇望とは一生つきあっていくことになる。
清濁併せ持っていきながら自信と過信をきちんと見極め、それを受け止める度量を付けることができればと思っています。
そしてチャンスがピンチに、チャレンジがリスクにいつかわっていくのかもキャッチできるようになりたいです。
まあ当面(ひとまず2021年5月の執行猶予が終わるまで)は、楽しむための人生よりも生きるための人生(健康のためだけに生きること)を信条にします。

日記にも手紙も「生きる」とか「人生」とかが頻出してどうしちゃったんだろうオレ?どうなっちゃうんだろうオレ?と自分が心配です。いつもにもましてつかみどころのないだけど奇妙に勇ましい困りものの手紙になってしまいました。

いつもありがとうございます。
毎日毎朝感謝しています。
いwさんが少しでもゆっくり休める連休になっていることを祈っています。

 

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ボクはどう生きるのか?