MTさんへの手紙 その8
今日で六日目の監禁。
まあ刑務所なんでずっと監禁なんですが、先週のなごり雪のせいで屋外運動が中止になり、外へ一歩も出れていない監禁中の監禁が六日目という意味です。おかげで寝つきが悪い悪い。
眺める三月。去りの空は明るく桜も。春二十パーセントくらいかな。
自分の手紙を読み返して思う。
なにか嘘っぽくないかと。確認してみてもどこも嘘は書いていないのにどこか嘘くさい。胡散
臭い。匂う。嘘をついていないのに嘘くさいって、嘘つきの嘘っぽさよりもたちがわるい。
「こうである」(事実)よりも「こうであると思われたい」(主張)が勝ってしまってるんだろうね。
MTさんの「運命の出会いとか信じますか」とか「信頼できる人はだれですか」なんてフレーズを気負いなくさらりと会話にさしはさめる才能(センス)が欲しいです。
さて「彼氏をつくる」宣言がありましが、その後の進捗具合はどうですか。
もてる人ってのはルックスのよさでも、やさしさでも、誠実さでも、もちろんお金を持っているってのでもなくて、出会いの数が多い人らしいよ。出会いならそこら中にころがっているはず。ただ出会ってもその人だと決めるのが難儀なだけであって。
とすると出会いの中からその人だと決める決断力がモテ度を左右するんじゃないだろうか。自分はどんなんだといわれると、「出会う」→「決める」→「つきあう」このプロセスは比較的トントンとクリアしていけるもののいかんせん持久力、持続力のなさが致命的であってなかなか。クスリを使っていたときに付き合っていた…あー便箋が足りない。続きはまたね。
モテキなんて来るのだろうか