ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

ダルクへの手紙

先日はわざわざお手紙ありがとうございました。
はじめましての状態ですし、何から書いていいのか戸惑っていますが、ここではミーティングにならって…アディクトの@@@@と申します。覚せい剤依存でHIVのゲイです。今は府中刑務所の病舎二階にて懲役中です

@@さんの名前は以前ここで一緒だった@@さんから何度かお聞きしていました。
お聞きになっているかもしれませんが、収監前の保釈中数週間ですがダルクさんには通っていたことがあります。通所の動機はリハビリに前向きな姿勢を見せていた方が判決に有利になるだろうという打算からでした保釈中という身の置き場のない立場においてはありがたい居場所でした。ミーティングも他ではきけない、話せない本音を打ち明け合える貴重な時間になりました。ただいかんせん期間が短く、収監されたらさようならという意識が強くあったので、どこか一歩引いた態度になってしまい、うまく打ち解けるまでにはいたりませんでした。

出所後は(満期は来年5月なのでもう少し先の話ですが)、今度は違った心持ちで依存、リハビリ、そしてもろもろの自分の問題に対峙できればと思っています。そのことが今は楽しみではあります。その際には改めて相談させていただければ思っています。
ここにいる刑務所を何度か出入りしている人たち全員が口をそろえて「出て(釈放されて)の一発目がすごくいい」といいます。この話を聞くと「あー自分も止めるのはとりあえずその一発を試してからにしようかな」なんてよろめいたりもします。だけど今がやめどきなんだと。毎日元旦のように同じ決心を繰り返しています。

少しずつ日も長くなり吹く風も心地よく感じられるようになりました。
気持ちの良い春を迎えられることをお祈り申し上げます。
お手紙ありがとうございました。
略儀ながら書中をもってお礼まで。

追伸 @@さんにもよろしくお伝えください。

 

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