ＭＴさんへの手紙 その４

拝啓　師走です。今年のフィナーレを祝うように中庭の紅葉が気前よく舞い散ってます。そんな中えらく意気のいい動きを見せる木の葉が一枚。生きてるみたいだって目で追っていたら生きてる鳥だった。そういえば今年は酉年でしたね。
去年は本能丸出しの猿みたく生きた末、見事駆除され檻の中。今年は飛べない籠の鳥。来年はさしずめ首輪につながれた犬がぴったりです。早く地に二本足をつけた人間になりたい。
もらった手紙を読み返しながらＭＴさんにはじめて会ったときのことを思い出していました。ＭＴさんは覚えていますか。＠＠＠に職場見学にということで初めて来たあの日。見学の後、いきつけの飲み屋に若干拉致ぎみに連れてったんじゃなかったけなあ。絶対に就職してほしいと思い、他に目移りしないよう囲んどいてしまおうという戦略の元、かなり洗脳的な夜だった記憶が。あの頃は後ろめたさゼロでウチに決めて間違いないと言い切る勢いと自信がありました。だからあんな風な力技が使えたんだろうなあ。ＩＷＮさんもいてくれたし。（彼はボクの頭にあってでも体現できないものを実にうまく形にしてくれる貴重でありがたい存在でした）。そんなこんなで無事にリクルートでき、ＭＴさんも期待通りの働きをみせてくれてありがたい毎日でした。
本当はぐんぐん変わっていく姿を近くでわくわく見続けたかったんだけど…。もっといろいろやってあげれることもあったはずだと、心残りをいうときりがない。
不十分なのは十分承知なんだけど、変わり続けることの大切さはきっちりインプットしてあげれたんじゃないかと思っています。もちろんそれを受け入れる素地をＭＴさんがもっていたからこそではあるけれどね。とにかくＰＳＷも前に前にこぎ続けてないと転んで倒れて錆びてしまうこと（自転車とおんなじ）を教えて上げれたのは「よかった」という安心、満足に加えてボクの自負でもあります。なので裏切らないようによろしく。
今はどんな風に活躍しているんでしょう。なんか過去の話しかできないのもなさけないもんですね。これからの話ができるいつかはいつか来るのだろうか。
今年もあーーー、終わってしまう。うれしいけどもどかしい。足りないのに持て余す。からまりうずまく混乱系。自分に向き合い続けてこの一年。はっきりしたのは自分に向き合うのは嫌いじゃないということくらい。おめでたい混沌系。来年は目指せ全力前進系。
ＭＴさんはどんな一年でしたか。一番楽しかったことは？うれしかったことは？悲しかったことは？達成できたことは？しくじったことは？初体験は？来年の夢は？目標は？予感は？いい思い出し笑いができてればいいね。ＭＴさんの手紙に感謝しています。ごめんねに限りなく近いありがとうを込めて。ハッピーホリデー！

街の自転車は結構危険