ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

親への手紙 その21

十一月も終わりが近づき、陽が出ていてもじっとしているとさすがに寒いです。送ってもらった紅葉名山の写真ではありませんが、ここの中庭の木々も鮮やかに彩づいてます。あたり一面が赤や黄色に染まった落ち葉に敷きつめられとてもきれいです。
ご機嫌いかがですか。追突事故、その後ムチ打ち症状などは出てませんか。ブックオフに行きがけだったようで「ボクのせいで…」と申し訳ない気持ちです。大きなけががなかっただけ幸いでした。高齢ドライバーの事故のニュースが続いてますが気を付けてください。
光おばちゃん、ひろ子おばちゃんともに入院なんですね。ガンなんてめずらしいもんじゃない。そんな風にいいますがやっぱり気になります。人のことを心配してる立場ではありませんが回復を願ってます。
グーグーもしばらく不調だったみたいですがもう人間だといい年なんでこれからも面倒をかけるかと思います。すみませんがよろしくお願いします。
さて、ソフトバンク日本一おめでとうございます。よかったですね。応援したかいがあったのではないでしょうか。特に恩恵があるわけでもありませんが出所後もこれまで通りスマホはSBかなあ。まあすぐにスマホをもつつもりはありませんが。
直近の手紙に保釈がよかったのかどうかとありましたがボクにとってはありがたかったです。もし保釈されずそのまま収監されたらHIVキャリアだということを知ることはなかったでしょう。刑務所内で発症していたかもしれません。感謝しています。
それからもう何度もたたみかけてくる清水良太郎ネタ。かれこれもう四通連続。そろそろいんじゃないでしょうか。これからも有名人が薬関係で捕まりワイドショーが騒ぐたびに心配を再燃させてしまうんでしょうね。そのたびごと詰めよられるのもしんどいですが覚悟してます。
HIVもゲイも前科も依存症…極力隠して欲しい」の言葉重かったです。出所後これまでと同じ業界で働くことになります。そこで働く限り障害についてはオープンにせざるをえません。自分の障害を隠して障害者の支援をするというのはひどく難しいからです。狭い世界ですしすでにうわさはでまわってるかもしれません。誰かがネットなんかにしょしょっと流しでもしたらもう元には戻せません。バレるときはあっけないもんで自らつまびらかにすることはなくてもいつか知られてしまうことは想定して立ち振る舞いを考えようと思っています。
都合の悪いことは隠しておきたい、だけどウソをつかず生きたい。どうすればいいか悩みます。
隠しておきたい人にはもう会わないようにするしかないといういうのが今のところの結論です。友人も親戚づきあいもできうる限り避けていくつもりです。
諸般の問題自体よりも、その問題たちを隠して生きていかなければいけないほうがよりつらいもんなんですね。
さてさて、起業祭ときいて今ここにいて頭に浮かぶのは梅が枝餅、ソフトクリーム、焼きもろこし…食べ物系の出店ばかり。センチメンタリズムよりも食い気です。甘いもので食欲をみたすことは出てからの楽しみの一つです。
来月は師走。14日に部屋替えがあって今回は畳部屋になりました。毛布をひざ掛けしても足元が冷え込む椅子に比べて熱がこもるので座り暮らしは温かい。窓のすぐ外にはどすんとたちはだかるけやきたち、せまりよる枝。下から見上げる視界には他に見えるものもなく林の中にいるような気分です。
今年の冬はどんなになるのか。ここで越冬となります。寒くなります。二人とも体に気をつけてお過ごしください。

 

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