保護会への手紙

拝啓
初夏の候、いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて先日は分類面接にわざわざ出向いていただきまして、ありがとうございました。
また入所の受け入れをしていただけるとのお話重ねて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。収監されて九か月が経ちますが、出所後のことを考えると目の前の現実に圧倒されて正直途方に暮れてしまいそうになることもあります。
しかし「受け入れ可」の知らせを伝えられてからはそれまでのただ漠然としていた不安が少し具体的で現実的なものに変わってきました。
出所までまだ先は長いですが、今やるべきことに前向きに取り組み、ここでの毎日を無駄にしないようにしたいと思っています。
うつうつとした空模様はもうしばらく続くようですが、吹く風に夏の匂いもまじりはじめました。
貴法人にとって、気持ちよい梅雨明けになることを心よりお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもってお礼まで。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬具