ＯＫさんへの手紙 その５

暑い…暑い、暑い、暑い。猛暑だとは聞いていたけど暑くなるのはきちんと夏が来てからにしてほしい。そんな風に思っていたんですが、もうすでの梅雨あけしてたらしいですね。どうりで…。
お元気ですか。暑さでやせてませんか。
こちらは…そろそろ仮釈となりそうでして、ここでの生活にも終わりが近づいています。あれだけ先の長さを思い病んでいたのに過ぎてしまうとあっけないものです。
まあ実感がないだけで確実に年を取っているわけではありますが。
本当は出た後の現実を想像し、思い悩み途方に暮れてなきゃいけない時期なのかもしれませんが、今はそんな余裕もなく、かといって楽しみでしょうがないという風でもなく、ただ待ってるだけという感じです。
待つというのもきついものです。待つことがきついんじゃなくて、待つことしかできないことがきついんだと思います。最後の試練だとしのいで見せます。
ＯＫさんの今年の夏はどんな予定ですか。
ボクは出所後は足立区にある保護会にお世話になる予定です。
仮釈となれば、スマホを契約して、使い方を思い出して、改めてご連絡させていただきます。
収監中は手紙に差し入れ本にありがとうございました。
本当に感謝しています。感謝に支えられた収監生活でした。
さわやかすぎる梅雨明けの青空にＯＫさんの幸福と幸運を心から祈ってます。

結局iPhone