懲罰審査会
懲罰審査会のため連行されて入った部屋には7人の刑務官が座っている。正面に一人、右と左に三人ずつ。そのうち一人は保佐人。
容疑事実が読み上げられ事実かどうか問われたので事実だと認める。
「拘置所よりも厳しいルールの場所である」
「療養に専念する場所である」
「他にも入所を待っている人がいる」
「規律を守らなければいけない」
「わからなければまず聞け」
…すべてに「はいすみませんでした」と答える。というかそういうしかないような質問ばかり。
最後に「本人も事実をみとめ反省していますのでよろしくお願いします」という保佐人の言葉で終了。
審査の結果は「戒告」。やさしい結果であるらしい。
少しモヤモヤしたけれど今回はこれでくぎりをつけるとする。
考えすぎても仕方ない。急ぎすぎても意味はない。ここに来て一か月半。一か月半なら一か月半の経験からしか得れるものはない。それ以上それ以下でもない。一日一日やるべきことをやればそれでいいし、それしかない。
今回の不正運動事件についてはやってはいけないことをやってしまった。いつもの自分の悪いところがでてしまった。失敗した。同じような失敗を繰り返さないようにしたい。すみませんでした。以上。
ありがとうと口にしたのなら感謝を示す行動を。
すみませんでしたと口にしたのなら申し訳なさを示す行動を。
もうしないと口にしたのなら繰り返さなければいい。
自分の言葉に責任をもつとはそういうことなんだと思う。