ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

健康で文化的な最低限度の足るを知る生活

無理しなくていいとなるととことん無理をしない。ボクはそういう人間なのである。
例えば昨日。多分目が覚めたのは10時過ぎ。まず布団と枕の間あたりにあるであろうスマホをまさぐり探し当てる。だらだらツイッターを確認しながら目が疲れたらまた二度寝するみたいな自堕落をくりかえし、気づいたら12時はとうに過ぎている。
それでも起きあがるのはしんどい。ネットフリックスで時効刑事の続きを一話だけみる。このぬるい感じが起き上がるリハビリにちょうどいい。誰にも言いませんよカードが出てくる頃にやっと立ち上がる気力が出て来る。
どうにかこうにかシャワーをあびて、きな粉をたっぷりかけたグラノーラとネスプレッソマシンの楽ちんコーヒー。時間的にはしっかりランチだけど一日の初めの食事だから朝食っぽくなってしまう。
元気が出てきたぞと、ミスチルをBGMに腕立て伏せ。めんどくさい、きついという、感情とか思考をすっとばして、「ミスチルが聞える」⇒「腕立て」という認知行動療法的要領で行う。もういっかいもういっか~い♪って奮起させてきっと一日で唯一ストイックな時間帯だ。
さて何をしようと考える。今日の予定を今日考えて決めれるってとても素敵なことだ。
掃除は一昨日したし、昨日は衣替えをして冬物は全部クリーニングに出したし…今日は毛布と掛布団と枕とクッションをコインランドリーに持っていこう。
誰もいないコインランドリーの待ちあいスペースはお気に入りの場所のひとつだ。ここでなら義妹が送ってくれた自分じゃぜったい選ばないだろう小説もなぜだか読めてしまう。小説に飽きたら、スマホで意味のない自撮りをして意外によく撮れたとアイコンの画像に設定したり、ネットショッピングで母の日の贈り物を購入したり、それが母の日には実家に届かないであろうことを母親にラインで謝ったり、思うがままってすばらしい。そして乾燥機から布団を出したときに薫ってくるあのちょっと焦げたようなにおいでとりあえずの至福は完成する。
家に帰り、毛布はもうしまい込んでしまう。布団カバーと枕カバーをつけてふかふかにくるまれて借りていた松本大洋大友克洋とまんしゅうきつこを三冊読破。
頭を使うと小腹が減る。実家から送られてきたアボガドとトマトを使って冷やしうどんをつくる。麺つゆとオリーブオイルとたっぷりまぶしたいりごまだけでサイコーに美味い。
ブログのネタを考えようと、ウィーキングに出る。新しく買ってさっき届いたばかりのマスクをつけれるゼっと少しワクワクしながら山手通りを歩く。今日のBGMは高橋優。
二時間ほど歩けば体も頭も汗ばんで色々と可動域も広がる。家に帰ったらパソコンに向かって勢いのままブログを書き上げる。自我のマスターションですっきりさっぱり。
読みかけの図書館で借りていた「細い線」を湯舟につかりながら読み終える。(はーそうなっちゃうんですね…女はというか母は強いっすね)。
一日の〆は、ネットフリックスで「ナイトアース」。こういうネイチャー系大好きなんです。さすがに3時近くなると目が閉じる。クールダウンさせながらおやすみなさい。ああ今日は二食しか喰ってねえや...こんなんじゃいつまでたってもモテ肉つかねえなあ。まあいっか…そんな風になにかをいつも後悔しながら今日は終わっていく。
一昨日もこんな感じだったし、今日もきっとそう。明日だって似たような一日になるはず。自粛生活を有意義にって思う気持ちもあるけれど、自堕落で好き勝手で無意味だってけっこう充実してんじゃないのか。こんな風に自分の人生に対して親切な自分が好きです。健康で文化的な最低限度の足るを知る生活。これからも続けていく所存です。

 

f:id:ultrakidz:20200510050624j:image

このレトロな空気がいんですよね。