弁護士のＫ先生への手紙

六月が過ぎるとそこは夏だった。猛暑がすでに炸裂しています。
太陽に露出。筋トレの成果を発揮する季節がやってきましたがいかがお過ごしですか。
こちらは暑いことは暑いですが、昨日今日と風があるのでなんとかしのげています。
強い風を受けながらくりかえしくりかえし何度も深呼吸するのがいい気分転換です。動かない刑務所の空気で深呼吸すると体がモノクロ化していきそうな気がしてしまいます。
おかげさまで、近々仮釈となりそうです。
いつなのかはまだはっきりしておらず、梅雨あけと刑期あけどちらがさきかなあ、なんて思ってたりしてたんですが、今年の梅雨前線はめっぽう早く過ぎ去っていってしまいました。多分ボクの方は今月中にはと期待しています。
仮釈になりましたら改めて連絡させていただきます。
娑婆の世界に気持ちと身体を少しずつなじませていきないなあと。
収監中は何度も面会に来てくださってありがとうございました。はげまされました。
お手紙も差し入れ本も感謝しています。
夏に逮捕されて、夏に釈放されて、夏から夏へと夏男です。
大変な思い出もたくさんありましたが、夏はボクのいちばん好きな季節です。今日は夏の音が聞えてきそうな青空です。波の音の代わりに蝉が鳴きはじめました。
Ｋ先生の今年の夏が素敵なものでありますように。

これ行ったなあ。