怒り
母親が怒っている。父親とトラブったらしい。LINEで報告してくる。こういう時は当たらず触らずが得策。話を変えようと自分の近況報告をしてみる。ハローワーク行ってきたよってな感じで。返事は...「もう好きにすればいい」「イライラさせないで」「あなたもお父さんも何を考えてるのか全然わからない」「何もかもうんざり」...。みんな地獄に堕ちろ的剣幕。オレが何をした?一切ためらわない怒りの無差別攻撃におののく。70を超えた老父婦二人の生活で何があればこんなに怒り心頭になれるのか。感動的ですらある。
僕は母親の怒れる才能は拒否して、父親の怒らせるセンスだけを受け継いでしまったらしい。
「怒りは自分への敗北」をモットーに怒らない人生を選んできた。怒りは疲れる。生身の人間相手だと特にそうだ。怒りのもやもやを頭で整理して感情を統御し、解決に向けて行動化する。考えただけでもわずらわしい。
面倒くさいという理由で避けているうちに自分は怒んなくなったんだろう。そんな風に思っていた。だけどはたしてそうなんだろうか。多分違う。怒らないのは本気で誰かと関わるのを避けていたからだ。喜怒哀楽が揃わない人生にドラマはない。母親は怒りを使って教えてくれたのかも。(確実にそれはないが、そう思ってみる)。
厄介な怒りもついてくるかもしれないけれど、人づきあいやってみようかなあ。
フランキーへのイライラ具合で自分の精神状態をチェックできる。