ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

ドラッグドリーム

こんな夢を見た。

よくネタを引かせてもらっていた売人のおじさんの電話でその夢ははじまった。

 

かつてかなり使っていた頃、自宅にクスリをストックするのが嫌だった(というかあったらあっただけ使い切るまでやり続けてしまう)ので、出来るだけ小分けで購入するようにしていた。

クスリを使う量が増えれば増えるほど、自ずと売人のおじさんとも頻回に会うようになる。

売人のおじさんはボクにとって命綱のような存在なので、待ち合わせには時間厳守、支払いもいつもニコニコ現金払い、季節ごとの贈り物も忘れずに、体調が良くないと聞いたら果物を差し入れたりと丁寧に付き合っていた。

少しづつ打ち解けて信頼関係を構築していく中で、おまけ、融通、味見などなど恩恵に預かることも少なくなかった。(いい子にしてると色々得ですね。)

最終的には自宅を教えもらい、おじさんが留守の時には勝手に鍵を開けて(鍵のありかは教えてもらっている)、ネタの隠し場所から必要分を取っていける(もちろんお金は置いて帰る)、そんな親密な間柄になっていた。

 

夢の中でそのおじさんから電話が入り、「@@ちゃん、オレちょっとパクられそうになってんで、悪いんだけどウチにあるネタとボールペン全部持ち出してくれないかなあ」って。

あのパケの束が全部自分のモノになるなんて...こんな夢みたいな話に(夢なんだが)心から震えた。

「おじさんあなたが捕まりそうなのにオレはわくわくしています。ゴメンなさい」って思いながらいそいそと勝手知ったる部屋へお邪魔し、モノを手にして、その場でナイスショットっていきたいところだったが、ふと気づく週末が尿検査だって...

「えー、今日使えねーじゃん。こんな生殺し、殺生な〜。」ってまた震えた。

 

震えながら目が覚めた。今日も使えなかったか...何でこんな夢を見たんだろうと考え、気づく。

今日は15日だ。前の職場の給料日。

そういうことか。

オレは忘れてても、夢の中のオレは覚えている。

「やりたくなったでしょう。お金入ったんだしやりましょうよ」って誘いをかけてきたんだなあ。

我ながら恐ろしい奴め。

 

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