ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

生きるのは不安である

死ぬのが不安だっていう人はきっと人生も充実してるんだろう。ボクはいつ死んでもいいと思ってた。今の人生ではたまたま死にたいって思うほどに辛さや痛みもないから積極的に死にたいなんて思わないだけで、死ぬのが怖いって思ったことはなかった。

 

不安というのがよくわからない。刑務所に入った時も「まああり得ない話じゃないな」って思っただけだし、HIVがわかった時も「そりゃなっても仕方ないだろう」って...自分がないからどんなことにも他人事。不安がないから願いもない。神社に初詣に行っても何をお願いしていいのかわからない。「志望校合格」とか「恋愛成就」とか「健康第一」とか祈ればいんだろうけど、そんなことより温暖化で苦しんでるホッキョクグマの方をどうにかしてくださいよって思う。

 

小さな頃から仮面をかぶって生きてきた後遺症。隠すか晒すか両極端。TPOにあったコミュニケーションってのもよくわからない。きっとずっと不安だったんだろう。ずっと不安だから不安が何なのかよくわからないままここまできてしまった。

 

この一か月は秩序に従った規則正しい生活。刺激も煩わしい人間関係もない凪の日々。居心地がいい。色んなことがちょうどいい。なくしたくない。そんなふうに思う。人生バンザイ!生きて行こう!!なんて無理。ただ、最近生きることには興味が出てきた。