ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

インディペンデンスデイ

朝、私物をまとめそれだけをもって領地調べへ向かう。
なつかしの私服に着替えて荷物をもって貴重品とお金を受け取る。
報奨金21,686円。領置金60,040円。計81,726円。一年半で二万円程度か…。
人定確認をすませてそのまま仮釈許可書授与式。
流れるように流されるようにすすんでいく。
出迎えのない者(自分ともう一人)は他の7人と分けられる。とんずらこかずにちゃんと保護観察所に出頭するように、門を出てからも電車にのるまで刑務官がずっとついてくる。出所時はショーシャンクの空にのラストシーンみたく両手を空にいあげてウォーってやりたかったのに…。しかたないよな。まだ懲役の身なんだから。
とりあえず見上げた空は静かに広がる青だった。

スマホがないので乗り換えがわからない。とにかく東京駅を目指して有楽町から歩けばいいや。暑い。荷物が重い。この格好って丸刈りに似合わなすぎる。親に電話したいが公衆電話がない。到着時間とかもチェックされてるみたいだし、とにかく観察所に急ごう。
無事到着して担当の監察官にあいさつ。
色々見られてる気がする。監察官と名のつくくらいだからそれが役目なんだろうけど、見られてると感じればどうしても取り繕う部分がでてしまう。
質問されたことにだけ答えればいいってもんじゃないって言われたり、所持金をチェックされたり、保護観察中のペナルティをこれでもかと繰り返してくるし…観察所ってとても居心地が悪い。対等性はとりあええず意識しておくけれども決してサービスにはなってしまわぬように対等な関係にこだわるという感じがする。刑務所は上下関係。観察所は対等性。やっぱり法務省なんだよなあ。テトリスのブロックを感じさせる。
とにかく三か月先までのスケジュールが決まる。離脱プログラムは保護会でうければ免除されるらしい。よかった。

保護会についたら父親が来ていた。施設長さんとソーシャルワーカーさんと面談して夕食は父親と上野にくりだす。肉だーーーー!

 

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モモウメからちょっと拝借