ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

親への手紙 その20

拝啓
秋空が頼んでもいないのに気前よく雨を降らし続けています。
あたりの何もかもが水気をおびて窓からの景色も小暗く重たげです。
手紙と本とその他もろもろありがとうございます。
手紙に書いてあったことで「過去に戻るうんぬん」についてどういうことかわからなかったとありましたが、あれは単に刑務所はもうこりごりだということを書きたかっただけです。(日本語って豊かすぎて難しい)。ただ実際には現状がつらくてつらくてやってられないという訳ではなく、ここではここで自分の人生にはなくてはならなかったプロセスであるという風に受け止めています。
伝えるべきことは伝えたい(伝えよう)と思っています。だから二人とも悪いほうにばかり考えて気に病んだ反応をしないでください。
まあ今のボクの立場で安心してくださいと言ってもどの面下げてと言い返されるのが関の山でしょうけど。最終的には伝えることを選ばなくていいような生き方が目標です。今はやれることだけやるだけです。(ってかそれしかできません)。
去年の今頃の日記を読み返して思うことは、今の方が体も気持ちも元気だなあと。日々精進。日々再生でもいいましょうか。
来月は月末に届くように手紙を書きます。間に誕生日ですね。おめでとうございます。二人の健康と猫の回復とソフトバンクの処理を秋の雨空に祈っています。              敬具

 

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