今の自分に出来ること
小さい頃の思い出はいつも同じ。灰色の空と頬に当たる冷たい風。子供の頃の思い出はいつまでも変わらない。大人になっての記憶はうまく上書きできるのに、どうして子供の頃のものはずっと一緒なんだろう。
虐待を受けた子は大人になって虐待をしてしまうらしい。負の連鎖だって。こんな悲しい話はないんじゃないか。
子供にはいい思い出をたくさん持って大人になってもらいたい。正直に生きさせてあげたい。好きなものくらい好きと言える世の中にしてあげたい。
欲しかったけどどうしても手に入らなかったもの。
言ってもらいたかったのに誰も聞かせてくれなかったこと。
いつか誰かに与えるために覚えているんだと思いたい。
それが叶えば物語の色が変わると信じたい。