ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

人体の不思議

「オレきてんなー、病気だべ」。そういう病識を確認出来る場面は日常茶飯。


KMってタクシーの社名表示灯を見て「キメ」を連想する。9モンの「ジャンプ中」を「シャブ中」と読み間違える。相手の顔よりも腕の血管に目がいきがち。


そんな中でもヤバイなって自分が怖くなった事件がある。それはDSM5による診断の講義を受けてた時のこと。精神科のちょうど薬物依存(正式には物質使用障害)の単元の演習の時間でそれは起こった。

 

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一口に薬物依存と言ってもそれぞれ依存物質によって出てくる症状に特徴があり、その違いを見極めて診断がなされる。例えば、汗のかき方とか目線とか落ち着きの無さとかそいいうのがなん項目もあって、それと目の前の患者を照らし合わせて診断がくだる。

そんな座学の講義の後、実際診断をしてみようとなって、受講生各自に大麻、ヘロイン、LSDとか薬物名がひとつ書かれたカードが配られる。そのカードは自分だけしか見ることができず、その物質に依存している患者の役をほかの受講生の前で演じて、他の見ていた受講生が当てる(診断する)という内容の演習。もちろん自分にまわってきたのは覚醒剤のカード。やっぱもってますね。


「パケを出す。ストローを使ってモノを丁寧に注射器に入れる。ミネラルウォーターでひく。人差し指でペンをトントンさせて溶かす。左腕に結束バンドをつける。馴染みの血管に狙いを定める。ハスラーの顔つきでチクっと一発。10秒数えてちょー気持ちいい〜」という一連の動作をパントマイム的にやったら、もちろんその時はシラフだったんだけど、見事キマッテてしまった。汗も出て、顔も赤らんで、目もいっちゃってたと思う。ディカプリオ並みの迫真。公衆の面前で...あーはずかしい。先生からは「なんかリアルすぎて気持ち悪かったですね」と(好)評価。オレの体は、脳みそはどうなってしまったんだろう。我ながら怖くなった。

 

うまくやれたらナチュラルにあげれることができるかも。岩塩とかクエン酸とかでもいけるかも。家で一人でやったけどダメだった。ドーパミン不足ですね。