ある依存症者の終わらせたい日記

人生の大事なことは覚せい剤が全部教えてくれた。HIV×ゲイ×依存症×前科⇒精神保健福祉士のライセンス失効⇒最近復権。君子豹変して絶対に幸せになる。

痛快!韓流ドラマ「愛の不時着」

韓流ドラマが大好きな年上の女性の友人から「愛の不時着」を観て欲しいとLINEのメッセージがはいる。ボクの感想次第でネットフリックスに入るかどうか決めるらしい。どんな感想であれきっと加入するんだろうなあとは思ったがこういうのも縁だと思って観ることにした。
元々韓国映画ってそんなに馴染みがない。血が出る映画が苦手なんです。韓国映画ってだいたいどれも鼻血くらいはぷしゅっと出る血の気の強いイメージがあってずっと避けていた。これまで何を見ただろう…記憶にあるもので「シークレットサンシャイン」と「オールドボーイ」くらいだ。あと板門店に観光で行く前に予習として「JSA」を観たっけ。どれも決定的なシーンで血がドバドバ出ていた。間違いなく面白いんだけどやっぱり疲れた。観客の想像にゆだねるためのすき間が準備されている邦画に比べて、韓国映画はとにかく密度が濃い。引き算の演出と足し算(掛け算)の演出の違いとでもいようか。
というわけでかなりマイナスからのスタートだった「愛の不時着」であるが、これがすこぶる面白い。まだ4話までしか見ていないが喜怒哀楽のメリハリの効き具合が心地いい。血もあまり出ないし安心してみれる。
この主人公日本人の俳優だったら吉高で詐欺師は綾野剛かなとか、お父さんは風間杜夫でお母さんは若いころの岸田今日子。義理の妹はこれも若いころの寺島しのぶで…ってキャスティングを日本の俳優にあてはめて想像したりして…そういう楽しみ方もできるし。もちろん内容も…とにかく勢いがっていい。そんなことありえないだろうってことが次々に起こってもう笑ってしまうんだが、勢いでもってかれる。重ね着のエンタメのすごみが炸裂して痛快だ。
人の業、家族の絆の光と影、社会の圧力…韓国も(北朝鮮も)日本も同じなんだなあ。リアルすぎる邦画よりも韓国作品の方が気づかせてくれる。今、日本で日本人として生きることの意味を。
一日一話ずつのペースであと残り12話。とにかくもう食わず嫌いはやめようと思った。
そうだ!これ言っとかなきゃ。「まだ途中までですが「愛の不時着」お気に召すと思いますよ。安心してネットフリックスに入ってください」。

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1980年代の浅野温子が出ててびっくり。